運転免許

　

ドライバースライセンスの取り方

　こちらに来てから知ったのですが、どうもカルフォルニア州の法令では
こちらに滞在する人（旅行者で無い人）は10日以内に国際免許が有効で
なくなるということです。詳細は日本大使館のページからどうぞ
http://www.cgjsf.org/jp/m02_03.htm

さてここで問題になるのが学生です。学生は税金も納めていませんし、
こちらに在住しているかといわれるとHomeStayなどでは在住なのか？
と疑問に思われると思います。で居住の根拠が難しいのですが、
一般的には

州の選挙に投票している
居住者としての授業料を公立の高等教育機関に支払っている
家屋財産免税申告をしている
他、非居住者には与えられない免許またはその他の特権や恩典を持っている

などがあるそうです。おいおい学生は全てに当てはまらない言うことに
なるかともいますが、少なくとも学生である以上旅行者ではありません。
なぜなら合法的に滞在しても良いというビザを持っているからです。
ビザがある以上、上記サイトの文

カリフォルニア州法によれば、これは、観光及び商用等の目的で訪米した
短期滞在者に対してのみ有効との解釈です。

に当てはまらないため免許を取った方が良いでしょう。
というか取らないといけません。

しかし反対に、ビザを持っていないと居住者とみなされないので、運転免許を取得することはできません。

また今年に入り、シリコンバレーで国際免許で運転していたバークレーの
学生が交通事故を起こし、しかも被害者が死亡してしまうという事故が
ありました。国際免許だけで運転すると、このような事故を起こした際
などに大きな問題（こちらにとって不利な条件を揃える）になりかねません
のでめんどくさがらずに取りましょう。
いい記念品ですし、IDの必要性を感じているでしょうし・・・・
国際免許のみで運転した場合どうなるか？については捕まらなければ当然
問題にはなりません。捕まったら？友達の経験では裁判でしたね。
いい経験にはなりますが、裁判したいですか？

また車の任意保険に入る際、免許番号を聞かれるので、保険を入る際にも
必要だと思います。

　免許の具体的な取り方などはいろんなサイトに載っているのでそちらを
参考にしていただくとして簡単な概略と違いのみをご説明します。

1.まずはお勉強。ここシリコンバレーでは日本語でも受けられますから
日本語の試験問題を手に入れましょう。どこで手に入れるかというと
日本食の売っているスーパー（NIJIYAなど）です。
ここの入り口に黄色い本が山積みされていますから、これを1冊もらって
きてください。この中に免許の取り方や試験問題集があります。
これで勉強しましょう。

2.DMVに行き、書類に記入後、筆記試験を受けます。この際、国際免許が
ある人は日本の免許と国際免許の両方を持っていくこと。
そうすることで単独で運転できるテンポラリーライセンスを貰えます。
そうじゃないと路上運転する際にはかならずこっちの免許を持った人を
同乗させなければいけません。
料金は昔より値上がりしているからか24ドルかかりました。

筆記試験は3回まで落ちてもいいそうです。ちなみに私は1回落ちましたが
その場でリトライするか？ときかれ2回目で合格しました。
昔と違い標識だけの問題がありますから標識もきちんと勉強しましょう。

無事合格すると、写真と指紋、サインを取られました。
その後紙切れのテンポラリーライセンスをくれます。
これで一人で運転の練習をすることができます。
また期間が60日となっていますから60日以内に路上試験を受ける
必要があります。面倒なので合格したその日にその場で申し込む人が
多くいるようです。

仮ライセンス

3.車の用意
さて車を用意なければ試験を受けられませんから（正確に言うと違いますが）
車の手配をします。一部試験で使うことのできるレンタカーなどもあるそうですが
普通のレンタカーは試験では使えません。個人売買で買うもよし、
ディーラーから買うもよし、車を直ぐ用意します。
でないと60日なんてあっという間にたちゃいますからね。
なので車の手配は免許と並行して勧めるべきでしょう。
個人売買での見つけ方は、日本食スーパーの掲示板で探すか、
インターネットを利用します。（JINAやご近所、ベイスポなど）

自分のお気に入りが見つかったら交渉に入り、売買が成立したら
お金を払って終わりです。当事者からピンクスリップと
スモッグチェックをしたという証明を必ず貰いましょう。
ピンクスリップの片側は売った人がDMVに郵送します。
各所にサインをする所や住所を書く所がありますから一緒に書くと
良いでしょう。

4.保険の用意
　さてここで問題にならないようにもう一つ並行しておかなければ
ならないのは車の保険です。この売買が成立したあと、
車を運転して自宅に帰る際に事故を起こしても誰も保障をしてくれません。
なのでこの日から有効になる車の保険も入れる必要があります。
車の保険に入る際に用意するもの。

1.日本の安全運転免許センターが発行する英語の無事故証明

2.日本で運転していた時に入っていた日本の保険会社が発行する無事故証明

3.購入する車のナンバーやVIN番号（売主に聞く）

4.大学の卒業証明（理系の人は安くなるんだって：特定の保険代理店のみ）
などです。代理店を紹介して欲しい人はメール下さいまし。

　で保険を売買成立日から有効になるように入っておけば安心して乗って帰れます。

8/24追記
マサチューセッツ州に限って、

＊日本の免許証
＊国際免許証　
＊過去６年間の無事故証明書

が必要となりました。
　
　ただし、「６年間の無事故証明」は『割引きを得る為に必要な書類』
であり、これが無いと保険がおりないわけではなく、あくまでも
『割引き』の対象であり、２１歳や２２歳の学生の方がいらっしゃる
場合には、割引無しで保険を契約することになります。
　また、証明書は「自動車安全センター発行の運転経歴証明書」
の英語版で提出するようになります。
国際免許は、ほとんどの方が取得してきますが、
たまに取られずに渡米されて来る方がいらっしゃいます

　マサチューセッツ州に関し、自動車保険に加入する場合は、
国際免許は必ず取得してきてください。

　他州に関しては、日本或いは国際免許証のどちらかで問題はありませんが詳細は各州により異なります。

5.練習と予約
　この日から早速練習に入ります。特にワイパーとターンシグナルは
よく間違えますし、大きなスーパーの駐車場などに入る時についつい
日本の感覚で入ると正面衝突しますから気をつけましょう。
また左折時は信号に従う所が多いですから、例え直進が青でも左折
してはいけません。
　本試験の予約方法ですが直接DMVまで行ってもできますし、
電話でもできます。DMVは時間がかかるだけですが、
練習がてら自分が受けるDMVに行っておきましょう。
近くではサンタクララ、サンノゼ、レッドウッドシティーにあります。
詳しくは

http://www.dmv.ca.gov/

　大概混んでいて2週間から1ヶ月ぐらいかかりますが、空いていると
翌週に取れることもあります。学生が休みの時期を外すと空いているようです。

6.試験当日
　車の保険に入っていないと試験そのものを受けられませんから
きちんと入りましょう。その用紙を持って指定された時間までに窓口へ。
その後待機レーンで待ちます。試験官は英語でウィンカー出せとか、
ストップランプつけろとかサイドブレーキひけとか言って来ます。
手信号による右左折方法もありますから勉強しておいてください。
その後路上を15分ほど運転します。日本には無い試験として
バックストップがあります。その代わり縦列駐車などはありません。
バックストップというのは適当な所で止まれと言われるので、
右端の寄せて車を止めます。その後後ろを見ながら車をバックさせる
という簡単なものです。ですがこういう試験があるということを
知らないと何を言っているんだかわからなくなりますから、
あるということは頭に入れておいてください。減点方式で70点以上なら
合格だとか・・・もし落ちた場合は再度予約を取って帰ります。
再度予約の日に来ると昔は取られなかったというお金（5ドル）を取られます。
ちなみに日本人は1回で受かる人は5割くらい、2回目で8割ぐらい、
3回目でほとんど受かるそうですが3回でも受からないと
筆記からやり直しだそうです。がんばりましょう。
ちなみにサンタクララであれば試験のコースを教えてあげれます。

　合格したら、最初に貰ったテンポラリーライセンスとほぼ同じ紙の
テンポラリーライセンスをくれます。こちらにはなぜか私の顔写真
などは付いていませんでした。また再度写真も取りませんでした。
最初の仮免許を取った時の写真やサイン、指紋を使うみたいですね。
60日の有効ですがそれまでに届かなければ再度延長してもらうのと、
早くよこせという意味でDMVに行かねばなりません。
私は混んでいる8月にとりましたが2週間で届きました。

ライセンス

おおまかにざっと書きましたが他のサイトにもっと具体的に書かれていますから探してみてください。

2004年10月追記

　学校の友人が、国際免許だけで運転し、一時停止不停止で捕まった。
通常であれば、国際免許を見せて、罰金を払うだけなんだろうけど、実は
その時パスポートを持ってなかったんですね。でその後警察署に行き、パスポートを見せて違反金を払ったんだとばかり思っていました。

　でも今日聞いたら、なんでもきちんと略式裁判を行ったとか！

オイオイ！マジデスカ！
　
　で10日以内に免許を取らないといけない！　と言われたそうです。
また、ちゃんと国選弁護人までついて判決を言われたとか。
そりゃ～パスポート見たら、ビザ持っているのわかっちゃうよね。

スッゲ～体験したのね・・・・

でも結局は交通違反ですから、たいした罪にはならず罰金だけで済んだ
そうですが、このようにカルフォルニア州では、国際免許は通用しません。
きちんと、ライセンスを取りましょう。